子どもをスポーツ選手に
テレビでとあるスポーツ選手の生い立ちが紹介されていた。
小学校で部活動を始めた頃からその種目に没頭し、それからずっと練習に打ち込むようになったそうだ。
進学するごとにもその種目を続け進路として、本格的にプロを目指すにいたったが、そうなるまでには地道な練習量に加え、特定の練習場所に通ったりその道のトレーナーをつけての訓練をしたりと、費用もかかった。
選手の家は、決して子どもにそうやってお金をかけられるほど裕福だったわけではない。
だが、母親は子どもが頑張れるように、子どものことを考えた食事を作り自分はゼイタクをいっさいせず節約し、100円ショップで買った手提げバッグを愛用して、子どもの才能を育てたという。選手はそれにとても感謝していて、プロになった今は精いっぱい親孝行している。
子どもを立派にしたいなら、親はこうして身を切ればよい。心から応援をしてほしい。
育児にお金がかかって大変なのに、子どもは親のありがたみを全く分かっていないと。
自分はほとんど使わないダイエット器具を買っては無駄にしながら、夜に寝転がってスナック菓子をモリモリ食べつつ説教だけを働くような親に、果たして子どもが将来キチンと親孝行したいと思うだろうか?
選手生命
20代中盤ということもあり、現在プロとして活躍しているスポーツ選手は同い年の有名選手もたくさんいる。
今が一番、体力的にも経験も、技量も脂がのっている時期ということだろうか。
この同年代の選手達が引退するときは必ず来るが、きっとものすごく寂しい気分になると思う。
女子サッカーで活躍している選手はとくに同い年の選手が多い。
若い選手がどんどん入ってくるため、チームをまとめる存在になっている。
90分フルで出場してプレイしているのを見るたびに、同じ年数生きてきたのに、こうも身体能力が違ってくるんだといつも感心する。
こちらが遊んでいる間も、選手はサッカー漬けで努力してきた。
当然の結果だと言えるが、すごいなぁと思う。
だから私は、スポーツは女子競技を見る方が好きなのだ。
応援している選手が引退して、結婚したりママになると思うと、それはそれで寂しい気持ちになる。
男女問わず、選手生命の短い競技はたくさんある。
体力の消耗が激しいスポーツほど、若い年代の選手のスタミナや体力に劣ってきてしまうからだ。
先日、女子フィギュアスケートの選手が次の冬季オリンピックを区切りに引退すると発表した。
別に知り合いでもなんでもないが、日本中の人は彼女が幼い頃から活躍しているのを見ている。
調子が良いときも悪いときもすべてを見ていて、素人ながらもすごく良かったときはフィニッシュが決まった途端にメダルが見えるときがある。
そんな選手がリンクから去るときが来るとなると、非常に寂しい気持ちになってしまうのだ。