アルバイトの存在
バイトだから、正社員だから。
私は、仕事にこんな言い訳が通用しないことを、初めてのアルバイトから痛いほど学んだ。
指導についた正社員の兄さんが、容赦なく厳しい人だった。
今の“ゆとり”の産物と言われる世代では、1日で辞めてしまうかもしれない。
まぁ、あの人は私の性格を知っていてあういう指導の仕方をしたのだろうけど…。
最大の記憶は、レジ下で土下座をさせられたことだ。
今思えば、よく反発しなかったな、と思う。
でも、最近になって、仕事ができる大前提があれば、バイトだからという言い訳は時と場合によってはこちらの有利に使える言葉だということを身につけた。
例えば、残業。
正社員はきちんと残業手当が付くが、アルバイトはタイムカードを押した後の残業はただ働きだ。
そんな慈善事業みたいなことができるわけがないので、私は残業なしで帰宅しようが文句を言われないように、就業時間内に全ての業務を終わらせている。
バイトなので、帰ります、と言い放って帰る時の気持ち良さは最高だ。
そもそも日本の教育システムは、会社に飼われるための養成機関に成り下がっている。
とりわけ大学の教育は先が暗すぎる。
ビジネスの世界を知らない教授が、毎年同じ講義を自分勝手にやっているようでは、社会人が育つわけがないのである。
まあ、働きアリを養成してくれるという観点では、低賃金労働者の確保は容易くなるが。
しかし、今の時代にマッチする人材を養えない大学は、必然的に淘汰されるものだ。
国立大学への税金投資は、ムダ使いであるということに、そろそろ国民は気づかなければならない。
研究したければ、自力でビジネスを起こして資金を獲得すればいいのだ、教授らは。
バイト仲間
私は大学生時代の4年間、DVDやCDのレンタルショップでアルバイトをしていました。
スタッフには同年代が多く、とても仲良くさせてもらっていました。
バイトを辞めた今でもたまに連絡を取り合い、遊びに行きます。
今回は、そんな私のバイト仲間についてご紹介します。
レンタルショップには、私の同級生が4人、1学年下が2人おり、私を入れた計7人で仲良くしていました。
みんな夕方から閉店時間まで働き、その後お店の前で長時間立ち話をしたり、ファミレスで朝まで話をしたりするのが日常茶飯事でした。
たまに休みを合わせて、映画に行ったり、食事に行ったりすることもありました。
気を使わずに、とても居心地のよい仲間ですが、1つだけ困っているところがありました。
それは、みんな結構なオタクだということです。
特にアニメや漫画が大好きで、一度スイッチが入ると、延々と語り続けます。
また時には、ファミレスでアニメの登場人物の物真似をする時もありました。
私も漫画は好きですが、彼らのチョイスする作品はとてもマニアックなためついていけず、取り残されたという寂しい気持ちと、周りの目が恥ずかしいと思う時がありました。
それでも一緒にいてとても楽しかったので、今でも仲良くしています。
今はみんなそれぞれ別の会社に就職し、会えるのも1年に数回と数えるほどですが、みんな相変わらずでホッとします。
会うたびに恋人がなかなか出来ないと嘆いていますが、もう少しそのアニメや漫画に向ける情熱を、恋愛の方に向けてほしいです。
でも、これからも変わらないみんなでいてほしいです。