人を創る趣味

雑貨好きな女性は多いが、人の雑貨の買い物につきあうのが好きだ。
北欧風、英国風、ハンドメイド、ゴージャス、などさまざまなテイストがあるが、その人のイメージを創っているのは、そういう趣味の部分だと思う。

毛糸や木綿が使われたハンドメイド雑貨がすきな女性は、ファンデーションも付けないタイプで自然や環境保護、ボランティアに関心がある。

北欧風雑貨や家具が好きな人は、食器にまでこだわり煮込み料理を作ったり、本をお気に入りの北欧椅子で読むのが好き。
などなど、誠に勝手なイメージだが、わりかし合っているとおもう。

ということで、私は柔らかい女性に見られたいので、ピンクの雑貨を身の回りに置くようにしている。
鞄の中のポーチや眼鏡ケースなど、あらゆるものをピンクで揃えて、そのイメージが私からも出るのを狙っている。

ただ、ピンクのイメージで人に見られているかは定かではない。
女友達からは、黒で統一した部屋に住んでいそうと言われる。
残念ながらまだまだブラックなイメージだということだろうか。

ピンクに加えてレースやビーズなんかも好きなんだけど、自分の雰囲気を変えるにはまだ雑貨探究心が足りないのかもしれない。

雑貨パラダイス

彼と住みだして変わったことは色々とあるが、インテリアの嗜好が変わったことも大きい。
カーテンやラグマットなど、部屋の印象を大きく変えるものについて、私は小花柄や淡い水色などが好みだ。
しかし彼は深いカーキやブラウンなどが好き。

新しく買うときは、彼のお会計だから、私の好みは言わないことにしている。
彼好みのカーテン、机、クッションに変わっていくのが嬉しくって、彼色に染まる私?!と恋する乙女状態だった。
しかし、時間がすぎていく内に、自分がインテリアを楽しむことを忘れていることに気がついた。
北欧雑貨などが好きで、マトリョーシカなんかを窓際に飾っていたのに、方付けたままのマトリョーシカを久々見たらなんだか寂しい気持ちになった。
マトリョーシカの顔つきも、どこか寂しげだった。
思えば、一人暮らしのときは好きな雑貨を飾る小さなテーブルがあった。
素敵な瓶に入った香水や花器などを置いたりして、そこを眺める時間が大好きだった。
ベットサイドにおいていたので、寝る前に眺めて、電気を消す。
素敵な夢を見られるような気がしていた。
あの小さな机も引越のときに処分したし、花器もどこにしまったか分からない。
彼色に染まる私、も良いけど、「好きなようにできる空間が欲しい」という本音もある。
出窓があれば、そこには自分が好きな雑貨を飾るのにな?なんて考えている。
次に引越するときは、自分のインテリアを少し主張してみよう。
雑貨を少しだけ置けるスペースを確保しよう。
自分一人の生活では得られなかった幸福もいまはたくさんあるけれど、忘れてしまった空間や物たちを取り戻したい、そんな風に考える今日この頃。

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