山笠で賑わう博多
7月、博多の街が男衆の熱気で活気付く。
博多祇園山笠は、三大祇園祭りとして全国に広く知られている。
博多祇園山笠の由来は諸説ある。
1241年に疫病を除去するため、祈祷水を撒いたことから始まったという説が有力だ。
さらに山笠の最大の見どころとも言われている追い山。
これは最初からあったわけではなく、山笠が行われるうちに、いざこざのあった恵比寿流が土井流を追い越そうと走り出したことが始まりとされている。
祭りは時代と共に変化を遂げてきたのだ。
現在の山笠は7月1日に飾り山が街中に披露され、7月13日の集団山見せを行い、15日の追い山で一番山から櫛田神社に入るタイムを競う。
この追い山は午前5時から行われるにも関わらず、多くの観光客を楽しませている。
飾り山を見ると夏の訪れを感じる。
それほどまでに山笠は浸透している。
また、その数は14ヶ所、表と裏で28種もある。
市中にある飾り山を見て回り、男衆の活気ある追い山を見れば、ひと夏を乗り越えられるほどの元気すらもらえる。
企業によっては「山笠休暇」なるものが、暗黙の了解で認められることもあるという。
逆に山笠に参加しなければクビだという社長もいるらしいので、それはちょっとやり過ぎの感も。
それだけ地元愛が強いという証明かもしれませんし、単なる都市伝説かもしれませんが、こうした云われがより一層、全国に響く祭りとして評価されるのかなとも思いますね。
舞鶴公園
福岡市中心部にある舞鶴公園は、福岡城址です。
お城は残っていませんが、多聞櫓や祈念櫓、潮見櫓、また、名島門など国の重要文化財の指定を受けた数々の施設や、城を取り囲んでいた濠が当時の面影を残しています。
公園内では、鴻臚館(こうろかん)という平安時代の施設跡の発掘も進んでいます。
以前はこの地に、平和台野球場があり、古くは西鉄ライオンズ、そしてソフトバンクホークスの前身ダイエーホークスの本拠地となっていました。
野球場はなくなりましたが、平和台陸上競技場は福岡国際マラソンの舞台や陸上競技の大会の場として、市民に親しまれています。
公園内は四季折々の花が咲き、市民の散策コースとなっています。
ウメ、ボタン、ショウブ、ハス。
一番賑わうのは、やはり桜の咲くころ。花見スポットとしても有名です。
公園でのマナーについては、いろいろと問題もあるようですが、そろそろ性善説を前提とした考え方も改めるべきでしょう。
公共のものは自由にしてもいい、という間違った考え方の人があまりにも増えすぎました。
公共のものだからこそ、皆で維持管理しなければならないのですが、学校で教わらなかったとか、親もやってないとか、くだらない言い訳ばかりする人もいるのです。
たばこの投げ捨てに罰金を課すようになった自治体もありますが、それで良いと思います。
言って改めない人は、特効薬を与えるしかありません。