女性誌の専業主婦に関する記事と実態

女友達とのランチと言えばおしゃべりが楽しくて、ついつい長居してしまいます。

先日一緒にランチした友人はバリバリのキャリアウーマンなのですが、突然「専業主婦の人たちって子どもが幼稚園に行っている間にママ会っていうのやるんでしょ?」と真剣に質問してきました。

どの女性誌にもママ会のことが載っていて、特集まで組まれているのだとか。
興味津々な友人に、専業主婦をして何年もたつけどママ会なんて言葉聞いたこともないと答えると驚かれてしまいました。

降園後に友人宅に集まって子どもの放牧会ならするけど、と答えるとそれがどんな状況なのか、ワーキングマザーの友人には想像もつかないといった様子でした。
ただ母親たちはお茶を飲み、子どもたちをリビングで遊ばせておくだけなのですけどね。

頭でっかちなのは、子どもだけではなく、実は大人にも多いものです。
耳年増という言葉がありますが、簡単に説明すると、理論は知っていても実践が伴っていないにも関わらず、当然の知識やノウハウとして言い放つことですね。

まあ、要は知ったかぶりです。
人間関係で一番嫌われるのが、知ったかぶりで浅知恵をひけらかすことなんですね。

主婦の定番の近所のウワサ話ほど、醜くてレベルの低い会話はありません。
本人らは悦に浸っているようですが、なんともスケールの小さい話ではありませんか。

母の天職

私の母は「専業主婦」でした。
料理、掃除、片付け、洗濯…主婦の仕事はいろいろありますが、彼女はとりわけ掃除と片付けが好きでした。
実家は私の机を除いては、いつもきれいでした。
今では私の机もありませんから、常にすっきりきれいな状態です。

娘の私が主婦になってから、我が家にくるたびに、いろいろ片付けようとします。
両親が我が家に来るとなると、私もあらかじめ少しは片付けます。
ですが、私のキレイにした!というレベルと母のレベルは差があるのです。
私がこれでよし、と思っても、母にしてみればまだまだ甘いようです。
母が来る直前に玄関を掃いておくのですが、母はやってくるなりその玄関を掃きます。
「玄関ぐらいきれいにしとかないと」と言って。
散らかっている私の子どもたちの部屋も整理して帰ります。
片付けたからモノがなくなったといわれないように、ゴミは持ち帰ってもう一度チェックしてから捨てるという、気合いのいれようです。
彼女にとって、整理整頓は「やらなければいけないこと」ではなく、「やりたいこと」なのです。
「かたづけたい」という欲求を満たすために、常にどこか片付けられるところがないか探している感じです。
「母親がきれいにする癖がついてないと、子どももきれいにしないよ。子どもも見てるんだから、もっと片付けなきゃだめよ。」と言います。でも、いつも思うのです。
「いつも整理整頓している母親を持った私が片付け上手じゃないんだから、母親がどうかは関係ないし。」
でも、ぐっとコラエます。母が機嫌よく我が家の片付けをやってくれれば、母の欲求も満たされ、家の中もすっきりするのですから。

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